不動産活用コンサルタント楯岡悟朗

フェルマーから学んだ圧倒的な実績作りの重要性

数学を勉強しなくても良い

 

たったこれだけの理由で理系ではなく文系を選び、

人生の幅と可能性を自ら狭めた感のあるボクですが、

最近、こんな本を立て続けに読み、

ものすごく感動したのでこの場を借りてご報告。

 

1.「世にも美しい数学入門」

2014-10-25 11.21.25

 

2.「哲学的な何か、あと数学とか」

2014-10-25 11.20.58

 

3.「フェルマーの最終定理」

2014-10-25 11.21.11

 

1.では、数学者、藤原正彦先生と、

作家小川洋子さんが、「神様が作ったとしか思えない」(藤原さん談)、

という、数学の隠れた規則や定理について語り、

数学が本当は素晴らしく美しいものだということを学ぶ。

 

そして、2.では、350年にも渡って未解決だった、

「フェルマーの最終定理」を解決しようとする数学者の軌跡を、

分かりやすく面白く感動的に読むことが出来た。

 

最後の3.では、2.をより詳細に描いたもの。

フェルマーの最終定理についても、

思考停止し数学を完全放棄してきたボクにでも、

古今の数学者の人生を楽しく理解することが出来る。

 

読んだ順番が良かったのかもしれないが、

数学というものについての考え方がガラッと変えることができた素晴らしい3冊。

数学アレルギーを持ち続けていたボクだが、

趣味でちょっと勉強しなおしてみようかな~と思えるほど。

カフェで難しい顔をして数学の公式を弄んでたら、

きっとボクを見る周囲の目も変わるはず。

 

で、数多くの数学者を悩ませ続けてきた、

「フェルマーの最終定理」がなにかというと、

350年前の、(アマチュアの)数学者だった、

フェルマーという人が証明した一つの定理だ。

フェルマーの死後見つかったノートには、こう書かれていた。

 

「ボクはこういう公式を証明したんだよね。

だけど、ノートにその証明を書くスペースがないから、

それは省略するね♡」

 

たったこれだけ。

たったこれだけなのに、世の数学者たちは大騒ぎ!

普通に考えたら、

 

「そんな公式、成り立つ訳ないべ!?」

「証明もしないのに証明したって・・・バカじゃね?」

「ウソだよ、ウソウソ!」

 

っとなっても良いようなものなのに、

みんなフェルマーの証明した定理があるものだと信じ切った。

なぜか?

それはフェルマーはアマチュアの数学者だったけど、

プロをもぶっちぎるほどの圧倒的な実績があったから!

 

趣味で数学をやっていたフェルマーは、

たまにプロの数学者に、

 

「こんな定理・公式見つけたんだけどさ、

キミ、証明デキル?」

 

と、こんな挑発する手紙を送っていたんだそう。

 

「アマチュアが何をぬかす!楽勝だわ!」

 

と挑む世のプロの数学者だが・・・一向に解けない。

その後、フェルマーから、

 

「解けなかったみたいだね。これがその証明だよ~」

 

と回答が送られてくる。

それがことごとく合っているのだそうだ。

 

そんなことを繰り返していたため、

アマチュアにもかかわらずフェルマーの数学界での悪評はすさまじく、

それに比例するようにその圧倒的な実力も認められていたのだ。

そんなフェルマーが証明した定理なのだから、

 

「証明が書かれていないこの定理も、

きっと本当に存在するに違いない!」

 

たったそれだけの理由で、

350年間、何人もの数学者がその未解決の難問に挑み、

砕け散ってきたのだ。

きっととんでもない実績があったからなのだろうが、

350年・・・全くすごい。

 

やはり圧倒的な実績があるからこそ、

その人の一挙手一投足に重みが生じるのだろう。

 

「やりたい仕事をやらせてもらえない」

「俺のやりたいことはこんなものじゃない!」

「今は本気出してないだけ(何かの本のタイトル?)」

 

と、働き方や仕事に対する取り組み方で悩む人は多くいるだろうが、

まずは自分に与えられた仕事、職場、領域で、

圧倒的な実力、実績を積むことが、

自分のやりたい仕事にたどりつける最短距離なのではないか?

 

実際、ボクにも圧倒的な実績がなかったがために、

思うような仕事をすることが出来なかった時期がある。

自分のやりたい仕事、働き方、お客さんに対する接し方。

色々理想はあったが、そこで気づかされたのが、

 

「圧倒的な実績、実力がなければその資格もないし舞台も用意されない」

 

ということ。

フェルマー

フェルマー02

 

 

今も理想と現実のギャップで悩むこともあるけれど・・・。

ただ、自分の理想を実現するために、

圧倒的な実力と実績を積むために日々努力努力努力・・・。

 

350年前、ボクが一番毛嫌いしていた数学の世界で生きた、

フェルマーさんからそんな気付きを得ることが出来た、

秋の夜長の読書は良いものだ。

 

Yahoo!にも書評が載りましたよ!

“ブラック企業”での勤務で得られるものとは何か?

 

ここで辞めたらただの負け犬!~ブラック企業で修業した男の日常~

*Yahoo!ニュースにも載りました

好評発売中です。

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「海賊と呼ばれた男」読了。国岡商店はブラック企業なのか!?

1日で100万部を超えたという、

なんともうらやましい百田尚樹原作の、

海賊とよばれた男

を読み終わった。

 

2014-09-02 11.14.23

 

この中で描かれている、

主人公(出光興産の創業者)が経営する国岡商店の、

仕事ぶりはすさまじいものがある。

詳しくは未読の人のためにも書かないが例えば、

 

・石油タンクにもぐり、人力で油をすくい(従業員が)酸欠で倒れる

・タンカーのタンクを突貫でクリーニングして(従業員の)皮がはがれる

・撃沈される可能性が高い航海を、(作業員やその家族に)内緒で勝手に決める

 

ちょっと厳しければすぐに「ブラック企業だ!」と批判を受ける、

現代では比べ物にならないほどの労働状況の悪さだ(笑)

 

なぜここまでの労働を強いることが出来るのかというと、

戦争に負け沈没しそうになっている日本を、

どうにかして立て直したい!という思想・企業風土が国岡商店には存在するからだ。

だからいくら過酷な労働条件であろうが、

 

「日本のために!」

 

を合言葉に、社員たちは喜んで、笑顔で働く!!

彼ら従業員とって、そんな激務を強いる主人公と会社は、

日本を立て直すために身を粉にする愛すべきもので、

自分がどれだけ傷つこうが構わない、

何が何でも潰してはいけない、(国・会社を)守りたいのだ。

 

このように上記の本の中では、

日本再建のため、国岡商店のためには命も捨てる!

という気概を持った多くの社員が登場する。

 

過酷な労働状況であろうがなんだろうが、

ほとんどの社員たちが嬉々として働いているということは、

国岡商店は過酷な労働状況にも関わらず、

現代でいうところの「ブラック企業」ではないのだろう。

現代の物差しで当時の労働状況を語るのもおかしな話なんだけど、

まあ面白いから良いでしょう(笑)。

 

一方、本の中に描かれていないだけで、

 

「そんな・・・日本のためになんか働きたくなんてねえし!」

「こんなに働かせるなんて・・・ありえないっしょ!?」

 

と思っていたやさぐれた人もきっといたはずだ。

そうした人が「仮に」多数派を占めていたとすれば、

国岡商店は現代でいう「ブラック企業」となり、

また違った展開になったんだろうけど、

小説だしそんな展開にはなるわきゃない(笑)。

 

結局のところ何が言いたいのかというと、

 

「ブラック企業と言われてしまう会社と、言われない会社の境界は、

その企業風土に染まった人が多数派を占めるかどうかで決まる。

仕事量の多少がブラック企業と判断する物差しになるわけではない」

 

ということかな。

会社を辞める前に、

自分が、会社の中の多数派と少数派、

どちらに属しているのか客観的に眺めてみるといいかもしれませんよ。

ひょっとしたらただの自分のわがまま、ないものねだりなのかもしれないから。

 

本は面白かったです。

次は「永遠のゼロ」かな。

 

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『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』読了した

先日書いたユニクロ関連の記事が、

ブログ記事を扱うサイト、

 

All About News Dig

 

に転載された。

タイトルは書き換えられるのだが、

 

“ブラック企業”ユニクロ柳井さんの揺るがぬ信念と、野心を持たないボクの反論

 

さすが洗練された秀逸なものになっていた。

 

それに気をよくしたので、

2匹目のどじょうを狙って、

今回もボクの著書の内容と、

ユニクロ話を絡めた内容を書いていきたいと思う。

 

先日、

【 私たち「ユニクロ154番店」で働いていました 】

という本を読み終わった。

 

2014-08-16 13.05.33
著者はボクと同い年の1976年生まれ。

就職氷河期を乗り越えて就職・・・という流れは共通しているがそこだけだ。

著者は一橋大学卒業と、

ボクの学歴では彼の足元にも及ばない。

 

そんな著者が新卒で入った会社は、

フリースブームが到来する前のファーストリテイリング。

わずか7か月で耐えきれず辞めてしまったため、

会社に対しての愛着は全くなく、

基本、うらみつらみが多い。


ただ、わずかの間、

勤務していた町田店(154番目に出来たお店ということらしい)での日々は、

著者にとっては素晴らしいものだったらしく、

仕事は忙しかったが、

人間関係も良く、

辞めることが決まった後でも、

なんの用もないのに事務所に顔を出したりしていたらしい。

それほど居心地の良いところだったようだ。

 

本の内容は、

そんな著者が、

当時の町田店で一緒に働いていた元・従業員を訪ね歩き、

インタビューを行い、

ユニクロでの働き方や、

過酷な労働環境について書かれた、

良い意味での「ユニクロ暴露本」だ。

 

著者自身、ユニクロでの過酷な労働に耐えられず辞めたしまったので、

基本的にユニクロの体制については辛らつだ。

以下抜粋すると、

 

「売れることだけがユニクロにおける唯一の正解」

「きれいごとを言っているが店全体から感じるコンセプトは、

『売れるものをたくさん売りたい、儲けたい』だ」

「キャリアに応じない人事」

「基本的に上層部からの一方的なトップダウン」

 

著者はそんな感じなのだが、

インタビューを受ける元従業員からは、

著者のような辛らつな意見はあまり聞こえてこない。

 

「楽しかった!」

「大企業の看板を使って月商数千万円にもなる店舗を、

自分たちで運営する経験なんて、普通はできないでしょ?」

「良い経験だった」

 

と、著者ほどユニクロに対して、

悪い印象を抱いている人は少ない。

 

著者の持論は、

 

「ユニクロ=労働状況が劣悪なひどい会社」

 

なんだろうが、

そうした自分の意見をごり押ししたりせず、

元同僚からユニクロの良い面、

悪い面を聞きだし、

客観的な文章にしているところに好感が持てる。

良い意味での暴露本と書いたのはそこが要因だ。

 

「あそこの会社はこんなにひどい会社なんだぜ~」

 

と耐え切れず辞めた人間が糾弾することほど、

かっこ悪いことはない。

ボクの本のタイトルではないが、

それこそ「負け犬」の遠吠えだ。

著者も、人によっては色々と学べる環境だということが、

分かっているのではないか。

 

本の中で、

今もユニクロでバリバリと働く社員が

 

「頑張れる人だけ頑張れば良い」

「頑張れない人はさっさと辞めるべき」

 

と語っているが、

それについてはボクも賛成だ。

 

ボクの本でも書いているが、

何も学べないと思う会社で居続ける必要はないし、

心身を壊してまで頑張って働く価値のある会社はない!

と思っているからだ。

元気があるからこそ頑張れるのだから、

頑張る元気がなくなってまで働くのは本末転倒だ。

 

2014-08-16 13.35.27

 

本のなかで著者は

 

「やる気が空回ってしまうダメ社員でも、

一定の居場所が与えられるべきだと思う。

それが出来ない会社は、

どんなに利益を上げていても、

人間の組織としての資格がない」

 

たぶん、これが著者の心の叫びなんだろうけど、

会社員と経営者、

両方を経験しているボクにとっては、

全面的に賛成しかねる。

 

会社員としてはそう考えてくれる会社があることはありがたいだろう。

しかし日本の8割から9割を占めるのは中小零細企業だ。

そんな企業の経営者としては、

なんらかの結果も出してくれない社員を雇い続けるだけの余裕なんて、

持ち合わせていないはずだ。

そう考えると、ボクの会社も十分ブラック企業なのかもな。

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